パリ生活41,42,43週 自己紹介、知識人と話すということ。
パリ生活41,42,43週
・自己紹介、知識人と話すということ。
普段連れ立って遊ぶ人たちに、
デザインやアート、建築ファッションが仕事だったり好きだったりする人が多いので、
こんな風に自己紹介が偏って来ました。
HOKUSAIの絶筆がある町に生まれて、
YAYOI KUSAMAと同じ長野県出身で、
TAKASHI MURAKAMIと同じ名前で......
（この人たちの名前がものすごく轟いてるので、記憶に残す力が強い、マジで）
高校卒業後、東京のアートスクールへ。
紳士肌着の生産管理をしたあと、脱出ゲームの仕事をしていました。
相手の興味に合わせて、別の話も盛り込んだりするけどだいたいこんな。
家族が何をしているか。がよく聞かれます。
バックボーンを超見極められている気がして緊張が走ります。
時折雑談が弾んで、
私の叔母は樺太に住んでるの。
とロシア系パリジェンヌに切り出されたり、
ユーゴスラビアでドライブしたことあるんだ。
と博識パリジャンにこの国の歴史を知ってるか聞かれたり。
こんな時、自分の知識とボキャブラリーの少なさ故に、
話が止まってしまう自分が情けないです。
少しずつフランス語が話せるようになり、
知識や関心ががないと拡がらない会話が最近多いのです。
でもハタから見たら幼稚語をあやつる25歳（マジで若く見積もられる）
よく知らないから教えて。といえば優しい目で教えてもらえることが多いのも事実。
兎にも角にも呆れられない様に必死です。
最近、青い目をした人とのデート中に、
僕が一番好きな木は白樺です。と伝えたら、
僕もだよ。庭を持ったら植えようと思ってるくらい。
と応えてくれて（思わず抱擁した）
そしたらフランスには茶色やピンクがかった白樺もあるけど知ってる？？
TAKASHIも気にいると思うよ。
ぼくたちは繋がってるね。ニコッ。
........‼︎‼︎‼︎‼︎
意訳は気があうね。かもしれないけれど、直訳は繋がってるね。
っていわれて不覚にも照れてしまいました！ （ニコもやばい）
なにがいいたかったかというと、
知識人て、知識に貪欲で、視野も広く、結果誰の立場にも寄り添える人っておもってたんだけど、それだけではなくて、同時に相手の好奇心を膨らませられるような話し方ができる人だとも思い始めました。（これって、教本や啓発系著者のモチベーションだったりするのかな）
自分もそうなりたい。
すこし外れるけど、こんな話も印象的だったので思い出します。
一緒にいて楽な人。
とはつまるところ、相手が休まるように、常に態度や発言を気をつけてくれているから。
この話、なかなか好き。
うろおぼえ知識だけど、
ルーマニアの詩人で母語がフランス語の人がこう言ってたそうです。
祖国は故郷にあるのではない、母語にあるのだ。
オリジンを自覚させつつ、故郷を離れた人への励ましにも聞こえる。
なかなか泣かせてくるな。と思いました。
パリにいると、いつ何時何人に出くわすかわからない、そしてフランス語という国際語を途上ながら獲得したことで、流れ込んでくる好奇心がすごいです。
日本人であることも強く自覚させられる。
知識とは。
好奇心のベクトルが語学で拡大中。
今日の口説き。
日常に特別感仕込んでくるフランス人エロいです。
「君が言ったことなら、すべて忘れないよ 」
写真は屋上で安岡さんとツーショットをゲットした私。パリっぽい！！
A bientôt !
