点と線と面と空間

art. 点と線と面と空間を行ったり来たり。 Lyon=Paris=小布施=鎌倉

パリ生活5週目 生活文化の観察、音と敬語。

生活文化の観察。音と敬語。
~タカシ、シヅカニシテクダサイ~

・雑音に厳しい
◯電車で
優先席がなく誰もが席を譲るほど、それぞれが思いやり強いんだけど、音に関しては超厳しい。
うるさい子供がいようものなら、白い目が強烈に向けられるよう。(6歳児の母談)

なのに、スピーカー持ち込んで大音量で歌い出す人や、募金活動する人が声高らかにしてるのは、平気?無視できる様子。
パリのシンガーZAZもここ出身と聞いてマジか。ってなった。

優先席はなくともファミーユ車両というのはあって、こちらに子供連れの方は乗車するみたい。
それにしても騒ぐ子供少ないぁと感じていて、しつけの凄さなのかな。

◯カフェテリアで
まだまだ語彙力が乏しい私。
感情を載せようと思って、少しオーバー気味にリアクションしてたら、
タカシ、シヅカニシテクダサイ(1回目普通トーン)
タカシ、シヅカニシテクダサイ(2回目キレ気味)
タカシ、シヅカニシテクダサイ(もう、目を合わせてくれない)
……
ってことがあった。

学校でも、
タカシ、ウルサーイ(韓国人同級生に)

日本人の同級生に聞いたら、
外や公共の場で大きな声を出すのは悪だそうで、
静かに会話をするのが礼儀だそうです。。。

なのでウルサーイと言ってくれた韓国人は優しさで教えてくれた模様。

・敬語
フランス語には、
カジュアル(家族・恋人・親しい友達)
普通(日常会話)
丁寧(初対面・目上の人)

の三段階くらいで言い回しが存在するのだけど、
明確に尊敬語、謙譲語はない。

が!
がしかし!!
この国には”おだてくすぐり語”が存在するようだ。
多分これが尊敬語、謙譲語に代わって機能してる気がしてる。
言い回しの問題で、懐に入る的な感じ。
例えば履歴書の場面で、
箇条書きでは全く読んでもらえないので、
あなた様〜かくかくしかじかで私の神様〜、大変光栄です〜。だと読んでもらえるみたい。

こっちのレター文化の真髄はここにあり。なのかも。

これはまだ判断材料が不足しているので、
まだまだ観察勉強中。

あと、2人称がtu(カジュアル)とvous(丁寧)っていうのがあるけど、
初対面にも関わらず、tuを使った場合、
失礼かということよりも、あ〜この人は学がないのね。
って烙印を押されるらしい。

他にも主語によって変わる動詞や形容詞の活用が幾多にもあるフランス語。
演説者はこれら文法事項を正確にいうことも、
信頼を得る手段として重要だそう。

確かに日本でも漢字を読み間違えてやんや言う人多いから、そう言う意味では同じ感覚な気がする。

以上、
フランス人に烙印押されるの、
めちゃくちゃ屈辱的なので、
まだまだ入国したて。の免罪符が使えるうちにたくさん間違えておこうと思うのでした。

写真は風呂敷にフォーカスした展示が行われている、オテルドヴィルの様子。

à bientôt!!

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